第1問
正解例：問題図より▲２五桂（1図）△２三玉▲２四飛△同玉▲３五角（2図）△１五玉▲１六歩△１四玉▲２四飛（3図）まで
▲２五桂（1図）とするのが一番簡明な詰め方。ここで
※△２四玉だと▲３五角以下詰み（正解手順参照）
になるので△２三玉だが、そこで▲２四飛と打ち、玉を２四に引き寄せる（△１二玉は▲２二桂成で詰み）。
そして▲３五角（2図）と放って決まる（玉が１五以外の場所に逃げると▲２四飛からの詰み）。
2図以下△１五玉▲１六歩△１四玉▲２四飛（3図）まで
これ以外には、後手の持ち駒が金銀しかないのを見越して▲１五角（4図）とする手もある。
※△２三玉だと▲２四飛△１二玉▲２二桂成まで
なので金か銀かで合駒するしかないが、そこで▲同角とし、
※△同玉なら▲２五飛以下詰み
※△２三玉なら▲１五桂以下詰み
となる（以下略）。
ただし、▲２四角とするのは△同玉で詰まないので注意。
第2問
正解例：問題図より▲２三馬（1図）△同玉▲２一竜△２二歩▲２四銀（2図）まで
▲２三馬（1図）が詰め将棋の手筋のような手。
△同玉の一手に▲２一竜として玉の動きを封じてから▲２四銀（2図）で決まる。
実戦では▲２一竜のところを▲２四銀と手順前後したために△３二玉（3図）と逃げられて失敗している。
第3問
正解例：問題図より▲３三桂（1図）△４二玉▲４一飛△３三玉▲４四飛成（2図）△２四玉▲３五金△１五玉▲１六金△１四玉▲１五歩（3図）まで
▲５二銀成が最も一般的に見える手で、安全かつ実戦的な詰めかたであるが、これだと13手詰め。問題に書いたように最短は11手詰め。つまり最短に詰ますには初手に工夫がいるわけで、その好手というのが▲３三桂（1図）である。
※△５一玉は▲４一飛まで
※△同金は▲３一金△４二玉（△５一玉）▲４一飛まで
※△同銀は▲５二銀成△同玉▲５三金△４一玉▲５二金打まで
なので△４二玉と逃げるしかない。
そこで▲４一飛〜４四飛成（2図）として玉を２筋に追い込んで詰む。
ちなみに、▲４四飛成のところを▲４四角成としても詰む（以下略）。
2図以下△２四玉▲３五金△１五玉▲１六金△１四玉▲１五歩（3図）まで
ちなみに▲５二銀成だと△同玉の一手に▲７二飛（4図）とし（▲８二飛や▲６二飛とする手もある）、
※△４一玉（△５一玉）は▲５二金まで
※△６三玉は▲６二角成まで
※△６二合は▲同角成でひどい
ので△４三玉と逃げる。
ここで▲３三金とする詰みもあるが、わかりやすいのは▲４二金。
※△３三玉は▲３二金以下簡単な詰み（以下略）
になるので△同金の一手。
そこで▲４四角成（5図）という詰めの手筋のような手があり、以下△同玉▲４二竜△４三歩▲５三銀△４五玉▲４六金までとなる。
第4問
正解例：問題図より▲６五銀（1図）△同玉▲４七角（2図）△５五玉▲６五飛△４六玉▲４五飛△３七玉▲３八金△２六玉▲２五飛（3図）まで
▲６五銀（1図）と捨てにいくのがうまい手。これに対して
※△７三玉は▲７四飛△８二玉▲７一銀△９一玉▲８二金まで
※△６三玉は▲８一角△７三玉▲７四飛△８二玉▲７一銀以下詰み（▲６四飛△７二玉▲８二金からの詰みもある）
となるので△同玉の一手。
そこで▲４七角（2図）と打つのが好手。
※△５六桂だと▲７五飛△６四玉▲７四金まで
※△６四玉だと▲７四飛で詰む（△５五玉には▲５六金、△６三玉には▲６四金）
ので△５五玉しかない。そこで▲６五飛〜▲４五飛として玉を３七に追い詰めるときれいに詰む。
2図以下△５五玉▲６五飛△４六玉▲４五飛△３七玉▲３八金△２六玉▲２五飛（3図）まで
第5問
正解例：問題図より▲４三香（1図）△同玉▲３五桂△５四玉▲５五香（2図）△６四玉▲７三角△６五玉▲６六金（3図）まで
▲４三香（1図）が寄せの好手。
※△５二玉は▲６一角△５一玉▲５二金まで
※△同金は▲３一銀△３二玉▲４一角△３一玉▲３二金まで
なので△同玉とするが▲３五桂と追い討ちをかける。
ここでは▲３一竜としても詰み（△３四玉なら▲２五金△２三玉▲２一竜△２二歩▲１五桂まで）だが、△３二香だと結局▲３五桂と打つことになる。
△３四玉は▲２五金で詰むので△５四玉だが、▲５五香（2図）が決め手。△同玉もしくは△６五玉なら▲６六金△６四玉▲６五銀まで。
2図以下△６四玉▲７三角△６五玉▲６六金（3図）まで
